勝山左義長まつり2013
〜福井県勝山左市〜
2月23日 24日



2日目はこちらから

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「さぎっちょ」があるというだけで、勝山の人たちは幸せをひとつ手に入れている。


福井県勝山市へ奇祭「勝山左義長まつり」を観に行ってきました。こちらのブログ(デジゲジ通信)で写真を拝見しておもしろそうだなぁと思ったのがきっかけ。
12月に行くことを決めて二ヶ月間,、宿をおさえ、さぎっちょに合わせて赤のジャケットを買い、カメラの機材を追加し、YOUTUBEを見まくり、プレイヤーにいれて持ち歩き、目覚ましアラームの音を浮き太鼓にし(笑)…と、いろいろと準備をして挑みました。
左義長というくらいですからメインはどんと焼きで祭りの最後の夜に正月飾りなどを燃やし一年間の健康と五穀豊穣を願います。日中はご神体の側に櫓が立てられ、その上で長襦袢を着た子どもから大人、性別問わず太鼓を叩き(浮き)踊りまくります。本人たちの楽しさが見ているほうにも伝わりこちらも楽しくなるのです。
期間中は屋台なども多数並び多いに楽しむことができます。
「今まで見た中で一番の祭り!」という人もいるくらい。行って損はなし!

少し大き目の写真をブログでも掲載していきたいと思います。
http://senbei551.exblog.jp/


■祭りを楽しむために

下記アドレスなどから勝山左義長まつりのマップはダウンロードしてだいたいの櫓の位置関係は覚えているほうがよいかと。あとは祭り前に各櫓スケジュールも手に入れることができると思いますので、だいたいどのようなことがされているか把握できると思います。だいたい予定通りにはいきませんが、休憩中で櫓に誰もいない時間帯もありますのでそれを避けることはできます。両方とも祭り会場でも配られております。


facebookページ
facebookの勝山左義長まつりページです。福男を探せ!など独自の企画もされており、祭り前には裏話や最新の情報などもゲットすることができます。ぜひ「イイネ!」ボタンをおしてページにご参加ください。
勝山左義長ばやし保存会
祭りのことを本当に分かりやすく詳しく知ることができます。
勝山左義長まつり 公式ページ
公式のページ。祭りについて詳しく紹介されています。
「ニッポンありゃまあお祭り紀行」(椎名誠/カラット)
椎名誠さんが「ありゃまあ」と思えるお祭りを探して全国を取材旅行した本で「いい顔ばかり喜びのつたわる太鼓と火のまつり」として勝山左義長まつりが取り上げられております。
■1日目
寝不足やらで調子悪く、実は祭りについていこうと必死でした。ずいぶんと空回りしてしまいましたが(笑)最後はほんともうヘトヘトでした。風呂に入ることすらできなかった。大勢の勝山の人たちと知り合いになれたことが一番の収穫だった!
勝山は恐竜の化石発掘が日本一とのことで、えちぜん鉄道「福井駅」ホームには恐竜が腰かけています。お年寄りが来たら席を譲ってくださいね(笑) えちぜん鉄道は一両編成。ガイドさんが乗られていてお客さんとも笑顔で話されとてもなごやかな雰囲気。一度乗ればえち鉄好きになること間違いなし。
10時過ぎ勝山駅に到着。大きな恐竜のオブジェと野良にゃんこがお出迎えしてくれました。猫好きにはたまらん人懐っこさとぶさいくさでした(笑) 勝山駅から左義長の会場までは無料シャトルバスが出ているが歩いても10分程度。九頭竜川河原ではどんと焼きの準備が進められていた。

今回はノートパソコンなども持ち込んでいたために一泊とはいえけっこうな荷物の量。
運よく勝山市内に宿がとれたので荷物を預けて身軽に町を歩こうと思っていたら、なんと宿にチェーンのカギがかかっている!
電話すると「買い出し中です。13時ごろに…」とのこと。仕方ないので大きなキャリーバックをコロコロ引きずったままさぎっちょ見物へと繰り出す。


11時より沢区で神事とのことで、それまで「作り物」を見させていただいたり、沢区の方とお話をしたりして時間をつぶす。勝山の人はいい人ばかり。事前にYOUTUBEで「浮き太鼓」の映像を見まくっていたので、一方的に観知っている人の顔もちらほら。 少し遅れて神主さんが登場。ご神体に向かい神事がとり行われました。
その後、「八助」でお昼ごはん。椎名誠さんが本でもとりあげた有名なお蕎麦屋さん。県外から蕎麦目当てに来られる方もおられるとか。ガラガラと引き戸をあけると店内に行列。一度あきらめかけたが、せっかくなので食べることに。 店内の扉ひとつ隔てた横に建屋では、石臼三台がフル稼働している。八助の営業時間は11:00〜14:00/17:00〜22:00。
八助店内ではねじりマフラーのナカオ・アッキーラが奥さんと蕎麦を食べていた。なんでも勝山おろしそばの親善大使になったとか。椎名誠さんは言っていた「勝山の蕎麦はどこもおいしい」と。次は八助以外にも立ち寄ってみたいと思う。ちなみに椎名さんは勝山左義長まつりを愛する勝山左義長大使。 八助のメニューはおろし、ざる、かけ、やまかけの四種類のみ。迷わず「かけそば」を注文する。出てくるまで時間がかかるが同席の人と雑談しながら待つ。事前の調べではこれがオススメとプッシュされていた。一杯では足りないので二杯注文。なるほど蕎麦にコシがあって汁までうまい。

勝山左義長まつりではfacebookページもあり祭り前にいろいろな情報を得ることができる。
そこでコンタクトをとらせていただいた上郡区の久保指物店三代目さんのところへと向かう。
こちらでは「福来るクルクル風車展」が行われている。三代目と話すのが楽しくて、風車の写真撮り忘れてしまった!
さらに祭りの開始をつげる「ふれ太鼓」もスルーしてしまった(笑)






ふれ太鼓の中後(「なかうしろ」と読む)に着くと、すでに櫓の上で左義長ばやしが始まっていた。「蝶よ♪花よ♪」と二ヶ月間で聞きなれたリズムが流れている。

ここからはひたすら櫓をまわって左義長囃子を見てまわりました。
今回は「上郡」「下長渕」「上長渕」「沢」「芳野」の櫓がメインです。
上長渕。大六さん、YOUTUBEで見ていた通り、全力の浮きっぷりです。血管きれて櫓の上で往生しちゃうよ…本望かな(笑) そしてこの表情(笑)千円札に印刷したら日本中がハッピーになりそう。
初めて見た子どもの浮き。子どもとは思えない見事な浮きっぷり!素人ながらすごいと思った。 この方の袖元をそさえながら笑顔でバチを振りかざすしぐさが好きなんだ。
観客にも髪の毛…ちがった笑顔を振りまく。 大人の女性の色気や包容力の感じられる浮きでした。
上郡の女番長(…と聞いた・笑)今年の髪型、超ええ感じ!



保育園児たちによる左義長ばやし。こうやって小さいころから自然と伝統が受け継がれていくのですね。 いつか勝山をしょって立つ浮きの名手になってほしい。

下長渕。中学生以上による大人メインの左義長ばやし。勝山左義長まつりは本来、大人の男の祭り。おやじの渋さと粋がよく似合う。
子どもたちもみな最高の表情。下長渕の子どもたちは何年も連続でコンクール優勝をしています。夏が終わるころには練習を開始するそうな。
子どもにしてこの酔い加減、浮き加減はすごいと思った。おそるべしかっちゃまの血統。
勝山左義長には雪がよく似合う。ハラリハラリと降る積もらない雪を「左義長の雪」と呼ぶそうな。風情がある。 勝山左義長ではどのシーンも絵になるから困る。
いい笑顔コンビ。こういう子たちがいると、櫓がぱっと華やぎます。いつまでもこの笑顔を忘れないで!!
下長渕区(だったと思う)の作り物

上郡区の櫓は、観る人をハッピーに巻き込んでくれます。よっ!三代目!!左義長写真家ぐっつぁんが三代目は浮きの名手だと教えてくれました。 華やかやな〜!!
ほんま最高の笑顔!でも、その気持ち、わかります!
この子のこの決めポーズが好き。手のひらから観てるほうにも楽しさがブァッと出てくるんだよ。
この子の前後する浮き方も軽快ですごく好き。
この人の重心の低い回転するような浮きもすごくいいんだ! 決まってる!ひげを書いている時とは大違い(笑)
うん、まぁかわいすぎるでしょ!って話。
というか勝山の女性は美しい人ばかりです。ホント。
上郡区の作り物。コンクールで優勝(市長賞)を獲得しました。おめでとうございます。作り物は担当者が一年かけて考え、区の他の人にも祭り当日まで秘密にして公開するくらい気合いの入ったものだとお伺いしたことがあります。
上郡区の名物「押絵」。繊維の町勝山らしい布で作られた伝統的な押絵。


実は上長渕の櫓に上がらせてもらって太鼓叩かせてもらいました。
通りかかったら一般からの体験募集してま〜す。とのことだったので。

正直、恥かいたぜーー(笑)!!
舞い上がっちゃって絶対ひかれてた(苦笑)

しかも次の人が超うまくて恥ずかしい恥ずかしい。

好きになるととことん味わいつくしたくて、そりゃもう櫓の上で叩ける機会あるなら行くしかないっしょ!って迷う前に手を挙げた次第。

上長渕の櫓の上、超高い!!そして叩いてみて分かった。
本当に難しい!あれだけ自由に浮かれていることのすごさを体感しました。
子どもの頃から身にしみついてこそできることだと。

今でもやや思い出したくないくらい恥ずかしいけど…しかも最後階段から落ちたし(笑)貴重な体験だったと割り切って、いい思い出に変わる日が来ると信じています(笑)
写真に写っているのは俺じゃないです。


一番遠い富田会館前での下長渕区による浮き太鼓。唯一同じ目線で子どもたちの浮きを見ることができます。やはり櫓の上のほうが似合ってはいるかな〜という感じですが、これだけ近くで見れる機会はないでしょう。 あと富田は一番遠いのでスタンプラリーのポイントが一番高いです。櫓はありません。
浮きのあとは、富田名物らしい焼き鳥をもぐもぐ。僕もいただきました。夕方にして、勝山について初めて口にしたもの。やわらかくてめっちゃうまかった!左義長アンパンマンこと「ひーさん」やもう何十年?も下長渕、沢と撮られている有名カメラマンさんとも少し談笑にふける。 沢区へ移動。YOUTUBEでも一二を争うくらい動画を見ていた区。
その動画の中で、金毘羅船々を叩いていたこの子の浮きがすごく好きで何度も見た。すごく明るい浮きなんだ。本人も明るいおもしろい子だろうと思っていたら… やっぱりおもろい子だったようです。なんっつー顔しとるんよ(笑)撮られてますよ。今年6年で来年からはこどもばやしで見れないと思うと残念。腕も華も持っているので来年以降も続けてほしいと願っています。保存会に入ったらええのになぁ。
芳野区へ移動。ここの浮きは一番よく見ていた動画で、お囃子のリズムやあいの手の入れ方が一番分かります。ついつい「よいしょー」「あーどっこい!」と叫びたくなるけど、なかなか勇気がなくて難しい。とりあえず耳元でつぶやくくらいにしておいた(笑) 芳野区には雪だるまがたくさんあってお出迎えしてくれます。どれもなかなかにユーモラスな顔をしていやがる(笑)芳野は他にも「寄って亭」という屋台など、区の一体感ともてなし感が半端ない必ず立ち寄ってほしい場所です。晩御飯はここで、きつねうどん、おでん、日本酒(一本義)をいただきました。寄って亭の方々も気さくに話してくださいます。
大行灯。芳野区には大中小の行灯がある。
ここでもみんな笑顔、楽しさが伝わってくる。
マークも浮いた浮いた浮いたー!
芳野区の雪だるま広場(名前は知らない)。短冊カラーのランプは区の家庭にひとつ割り当てられていて、それぞれが灯をともすのだとか。頭上には短冊と、空き缶で作られたランプがつるされ手作り感が心地よい。 御大典に合わせてお菓子撒き。区民のみなさんがスーパーの袋などを持って意気揚々と集まってくる姿がほほえましい。




j再び下長渕区ではこどもたちの浮きが行われていた。 櫓横の舞台では小さな子どもたちが浮いていた。それにしても見事!下長渕の層の厚さよ。次々と若い浮き手が育ってくるようだ。あいさつもしっかりと礼儀も正しい。
鉢巻きを変にしめておちょけた奴もいるが、彼ももばっちり浮いている!






今更ながら紹介の「絵行灯」。左義長まつりの名物のひとつ。時代を風刺した川柳に絵が添えられている。今年は全国公募も行われた。俳句もそうだが、絵も見事。勝山の人たちは皆がクリエイター・パフォーマーか!すばらしい町だ。 上郡区へ。押絵通り。
本町通りの夜店は遅くなっても人でいっぱい。 上袋田区の櫓。
元町二丁目。外れなのでギャラリーは少なめだったが、浮いている人たちは本当に楽しそうだった。ここもいい櫓だ。 櫓下で酒を片手に浮きを見る。



立川区の櫓、ここも櫓の下と上で一体感があっていい雰囲気だった。

相変わらずもりあがっとる上郡。ここは他とは少しノリが違う。フリーダムにほんま楽しんでいる。 さぎっちょウィルス感染者といわれていたよっちゃん。爆発しとる。
上郡の女番長もいい浮きっぷりだわ!
巨漢も揺れて、櫓も揺れる♪(笑) 袖の暴れ具合が最高!
フォーーーーゥ!!



こんな感じで一日目が終了。
宿についた時には、ほんとヘトヘトでした。

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